ゲーム作りたい病
私はずっと患っている病がありまして、それが「ゲーム作りたい病」です。
昔から時折「ゲーム作りたい病」が発症することがあり、そのたびにゲーム制作ツールを触っていたものです。一番最初に触ったのはプレイステーションのRPGツクール3でした。結構な長編を作ったのですが、最後まで作りきることはできませんでした。いわゆる エターナル になったわけです。
その後も色々なものに手を出して、今のPCにはUnityやGameMaker、アクションゲームツクールなどが入ってます。ジャンル的には2Dアクションゲームを作りたがる傾向にあるようです。ファミコンのスーパーマリオブラザーズがビデオゲームの原体験だったからでしょうか。もうずっと囚われています。
「おおそうか、色々なツールを使ってゲーム作ってるんだな。じゃあその作ったゲームとやらを見せてもらおうじゃないか。」
……いや、違うんです。ゲームを作る病じゃないんです。「作りたい病」なんです。作りたくなるんですが、いざ作り始めると、そのうち病が治っちゃうんです。だから完成してないんです。は?
そんな意志よわよわなおかげでいまだにちゃんとしたゲームを作れていません。せっかく買ったゲーム制作ツールは埃をかぶり、いつのまにやら時期バージョンが出そうな始末。このままではいけません。
ゲームを完成させることができない要因は色々ありますが、一番大きいのは 「理想を追いすぎる」 ではないでしょうか。これはゲーム制作に限らず、創作活動全般に言えるかもしれません。
理想を追いすぎる……つまり、「シナリオ、イラスト、音楽、効果音、すべてオリジナルにしたい!」「商業ゲームに引けを取らないボリュームにしたい!」「他にはない斬新なシステムを導入したい!」などなど。やりたい気持ちはわかりますが、ひとりで仕事の傍ら趣味で作る場合、理想を追いすぎるとまず完成しません。ごくまれにこれができてしまう超人もいますが、自分も含めてほとんどの人は超人ではないのです。
では、理想を追いすぎないように完成を意識して作るにはどうすればいいでしょうか? いくつかポイントを考えてみました。
- ストーリーを省く
- 重厚なストーリーや伏線回収は不要。理由はなくとも冒険に出たっていい。
- 素材を使う
- 画像や音楽を全部自分で用意しようとせず、有償・無償で提供されている素材を利用させていただく。
- ステージ数を極限まで減らす
- 5ステージでも多い。最初は1ステージ完結のゲームでいい。
- システムを省く
- システムと名の付く要素を実装しない。横スクロールアクションゲームなら移動とジャンプさえできればいい。
どうでしょうか。これなら完成までもっていけそうじゃないですか?
「そんなしょぼいゲーム作ってどうするんだ」と思うかもしれませんが、ひとつのゲームを完成させるという経験が大切なんです。内容がどうあれ、「これで完成!」と言えることが大事なんです。完成させることができれば、「今回も何も作れなかった」という負い目を感じることはありません。その経験を繰り返す中で、少しずつ「理想」の部分を反映していけばいいのです。
……と、自分の言い聞かせたところで、今回もまた発症した「ゲーム作りたい病」に立ち向かいたいと思います。今度は完成させられるかな?