Zガンダムを観た
初代ガンダムを観終わり、そのまま続編となるZガンダムを観ました。全50話。
初代ガンダムを観てから2週間ちょっとでZガンダムを全話観たのだから、我ながらはまってるなと思います。その代わり色々犠牲にしていますが……雑記更新とか。
あ、ネタバレは全開にしていくのでまだご覧になっていない方はご注意ください。
まずメタ的な部分からいくと、初代放送から5年後の作品なので、アニメとしてのクオリティがかなり向上しています。初代から続けて観ているのでなおのことそう思えるのかもしれません。とくにモビルスーツの変形や、コクピット内の計器表示など、細かい部分でよく動くようになってます。この辺、アニメ史の進化という観点で見ても面白い。
ストーリーとしては、スペースコロニーに住んでいた少年カミーユが、反連邦組織エゥーゴに合流し、新しいガンダムであるZ(ゼータ)ガンダムを操って、地球連邦軍内の反スペースノイド部隊であるティターンズと戦う、というもの。
正直、観始めた最初のほうはこの組織関係がよくわかりませんでした。エゥーゴは反連邦組織ではあるものの、別に地球連邦全体を敵視しているわけではなく、あくまでティターンズを敵視している。なので、地球連邦軍内のティターンズを快く思っていない部隊は、エゥーゴに協力していたりします。前作の地球連邦軍側のキャラクターであるブライト艦長も登場してエゥーゴ側につくのはこの辺が理由ですね。
そして、1話目の時点で驚きなのが、あのシャアがエゥーゴにいて、主人公カミーユたちと共に戦うという点。正確にはシャアではなくクワトロと名乗っていますが、どう見てもシャアです。前作で敵だったキャラクターが味方側で共に戦うという展開は熱いものがあります。こういう展開みんな好きだよね。(主語デカ)
新しいモビルスーツもたくさん出てきます。今回からモビルスーツ単体でモビルアーマー形態に変形できるようになり、ガシャガシャと変形するシーンも見どころのひとつ。変形モビルスーツでいえば アッシマー がかわいいですね。カボチャみたいなカラーリングもGOOD。コアなファンがいるという バーザム
もZガンダムから登場します。
キャラクターに関していえば、基本的にZガンダムのキャラクターはみんな 情緒不安定 です。主人公のカミーユは1話目でいきなりティターンズの軍人相手に殴りかかるし、その後もすぐカッとなっては修正(体罰のこと)されたり、言動にも不安定さが見て取れます。前作のアムロのように自分の意志とは関係なく戦いに巻き込まれた境遇ならわかりますが、カミーユは自ら進んでエゥーゴと共に戦いの道に進んでいったわけだから、年齢からくる未熟さという面を考慮しても、あまり共感はできないキャラではありました。
未熟さという点でいえば、カミーユと同じくエゥーゴに合流したファや、前作キャラクターでもあるカツも、何度も命令違反を繰り返しては無茶をします。その無茶が結果的によい方向に転ぶこともありますが、それも結果的にはという話。特にカツは、その無茶が身を滅ぼすこととなるのです。
あと、男女がすぐ恋仲になるのも不自然というか、ちょっと話しただけでフラグが立つのもよくわかりません。ニュータイプと強化人間が惹かれあうのはまぁ設定的に納得できるとしても、それ以外はねぇ。
全話観終わって改めて思いますが、Zガンダムのストーリーはなかなかに難解です。最後だけ見れば、非道の限りをつくすティターンズをエゥーゴが叩きのめすという勧善懲悪モノではあるのですが、その過程が特に複雑。登場するキャラクターや組織も多いうえ、キャラクターが別の組織に寝返ったり、特定の組織がどっち側に付いているのかよくわからなかったりします。あとは、その話の冒頭でナレーションによる状況説明があるだけだったりして、どうしてそのような状況になっているのかの説明不足感は否めなかったりします。
そして、最後の2話ですよ。敵も味方もわんさか死にます。しかも、かなりあっさりと。ずっとカミーユのライバルというか因縁の相手ポジションだったジェリドもあっさりと死んでいきます。この展開については「いいのか、それで?!」とずっと思いながら観ていました。あと、ヘンケン艦長はちゃんとヘルメットしてください。
主人公のカミーユ含め、多くの人間が死んだり傷を負って終わったZガンダム。続きが気になりますが、この続編はガンダムZZ(ダブルゼータ)となります。ネットの評判を見るに今までとは少し毛色が違うらしいです。「ZZは観なくてもいい」なんて意見もあります。それは逆に気になる。
そういうわけで次はZZを観ていこうと思います。まだまだ楽しめそうです。